ECサイト売上アップ|直す場所と手順を2026年版で解説
この記事の要点
- 商品ページの写真不足と送料表示の位置が離脱の主な原因になりやすい
- カゴ落ちは入力フォームの項目数を減らすことで改善余地がある
- セール表示や二重価格表示は消費者庁の案内で確認する必要がある
ECサイトの売上アップで最初に効くのは、アクセスを増やすことではなく「今のアクセスを取りこぼさない」ことです。商品ページの情報不足、送料表示の分かりにくさ、カゴ落ちの3カ所を順番に直すだけで、同じ訪問数でも購入につながる割合が変わってきます。
売上が伸びない原因は「集客」より「離脱」にあることが多い
売上=アクセス数×転換率×客単価、という式はよく知られていますが、小規模なECサイトの多くはアクセス数を増やす前に転換率の改善余地が残っています。一般的にECサイトの転換率は1〜3%程度と言われますが、これはあくまで業種やジャンルによって幅があるものです。
新規広告を使ってアクセスを増やしても、商品ページや購入手続きに問題があれば、増えた訪問の大半はそのまま離脱してしまいます。広告費をかける前に、次の3つを見直す方が費用対効果が高いケースがあります。
- 商品ページの情報量と写真の点数
- 送料・支払い方法の表示場所
- 購入手続きの入力項目数
失敗しやすいケース:アクセスは増えたのに売上が変わらない
広告やSNS経由でアクセス数が月1000件から3000件に増えたのに、売上がほとんど変わらないというケースがあります。原因を調べると、商品ページのサイズ表や素材情報が不足していて、購入直前で離脱する人が多かった、ということが少なくありません。アクセスを増やす施策と、ページ内で離脱を防ぐ施策は別物として考える必要があります。
商品ページの改善:直す前と直した後の例
商品ページは「何が」「いくらで」「いつ届くか」が一目で分かることが前提です。情報が足りないと、購入を迷っている人はそのまま他サイトへ移ってしまいます。
直す前の例
商品名と価格、写真1枚のみ。サイズや素材、使用シーンの説明がない。
直した後の例
写真を5〜8枚に増やし、サイズ感が分かるカット、使用イメージ、素材アップの写真を追加。よくある質問(お手入れ方法、返品条件など)を商品説明の下に記載。
写真を増やす際は、スマートフォンでの表示崩れがないか必ず確認してください。パソコンでは問題なく見えても、スマートフォンだと情報が省略される、画像が小さく見えづらいといったことが起こりがちです。
価格・送料の表示場所を見直す
価格の近くに送料や支払い方法の案内がないと、カート画面まで進んで初めて「思ったより高い」と感じて離脱する人が出てきます。商品ページの価格表示のすぐ下に、送料の目安や支払い方法の種類を簡潔に添えておくと、カート到達後の離脱を減らせる可能性があります。
送料や手数料の具体的な金額・条件は、利用しているカートシステムやモールの仕様によって設定方法が異なります。表示のルールについては、お使いのサービスの公式ヘルプで確かめてください。

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無料でサイトを診断する →カゴ落ち対策:購入直前での離脱を減らす
カートに商品を入れたのに購入まで至らない「カゴ落ち」は、ECサイトの平均で過半数に上るとも言われますが、業種・サイトによって幅が大きく、一概には言えません。原因として多いのは次の3つです。
- 送料や手数料が購入手続きの終盤で初めて表示される
- 会員登録が必須で入力項目が多い
- 支払い方法の選択肢が少ない
入力フォームの項目数を減らす
住所や電話番号の入力項目が多いと、スマートフォンでの入力を面倒に感じて離脱する人が増えます。配送に必要な情報だけに絞り、任意項目は「空欄でも進める」形にしておくことが基本です。フォームの項目設定や入力補助機能は、カートシステムによって名称や設定方法が異なるため、お使いのサービスの公式ヘルプで確認しながら調整してください。
カゴ落ちへのフォロー
カートに商品を残したまま離脱した人に対して、後からメールなどで案内を送る仕組みを備えたカートシステムもあります。こうした機能の有無や設定方法はサービスによって異なるため、契約中のカートの公式ヘルプで確認するとよいでしょう。
リピート購入につなげる考え方
新規顧客の獲得にはコストがかかる一方、既存顧客への再購入を促す方が費用を抑えやすいと言われています。購入後のお礼メールや、次回使えるクーポンの案内など、顧客との接点を一度きりで終わらせない工夫が重要です。
メルマガやLINEなどでの継続的な情報発信も有効ですが、配信頻度が高すぎると配信停止につながることもあるため、内容と頻度のバランスを見ながら調整する必要があります。
表示や景品表示に関する注意点
送料無料表示や割引率の表示、期間限定セールの案内などは、消費者庁が定める景品表示法に関わる場合があります。「通常価格」と「セール価格」の比較表示や、二重価格表示のルールについては、自己判断せず消費者庁の案内で確認することをおすすめします。
また、特定商取引法に基づく表記(事業者名、返品条件など)に不備があると、トラブルの原因になります。表記内容に不安がある場合は、必要に応じて専門家や公式窓口に相談してください。
まとめ:まず見直す3カ所
ECサイトの売上アップは、派手な施策よりも地道なページ改善の積み重ねで変わることが多いものです。まずは次の3カ所から着手してみてください。
- 商品ページの写真・説明文を増やし、スマートフォン表示を確認する
- 価格の近くに送料・支払い方法の案内を添える
- 購入フォームの入力項目を必要最小限に絞る
もう一つだけ付け加えると、改善は一度で終わりではなく、数週間〜1カ月程度のサイクルでアクセス解析を見ながら小さく直し続けることが、結果的に遠回りに見えて近道になることが多いです。売上の集計方法や経費の扱いについて迷う場合は、中小企業庁の案内も参考にしてみてください。
よくある質問
- Q. ECサイトの転換率はどれくらいが普通ですか?
- A. 一般的に1〜3%程度と言われますが、業種やジャンル、商材の単価によって幅が大きく、一概に比較できるものではありません。自社の過去データとの比較を基準にする方が実用的です。
- Q. 広告を増やせば売上は上がりますか?
- A. アクセスは増えますが、商品ページや購入手続きに離脱の原因が残っていると、広告費に見合う成果につながらないことがあります。先にページ内の改善を行う方が費用対効果が高いケースがあります。
- Q. カゴ落ちを減らすにはどうすればいいですか?
- A. 入力フォームの項目を減らす、送料を早い段階で表示するなどの対策があります。カート離脱者へのフォローメール機能などはカートシステムによって異なるため、公式ヘルプで確認してください。



