本文へ進む
いい商品なのに売れない、を一つずつ直す。
ホーム › 集客の基本

通販サイト制作の手順と費用相場|自作と外注の判断基準

通販サイト制作の手順と費用相場|自作と外注の判断基準のイメージ写真

公開: 2026-10-28 / 更新: 2026-10-28 ・ 読了 約5分

この記事の要点

  • 小規模店は月額数千円〜のASPカート活用で初期投資を抑えて始める
  • 特商法表記や返品特約は消費者庁の最新案内を確認して漏れなく記載する
  • 商品ページの購入ボタン付近に送料とギフト対応の条件を明記して離脱を防ぐ

通販サイト制作を成功させる基本は、事業規模に合った構築方式を選び、公開初期の集客計画まで見据えて設計することです。月額数千円で始められるASPカートの自作から、数百万円規模の制作会社への外注まで選択肢は幅広いため、自社の予算と運用体制に見合った方法を判断する必要があります。

自分でネットショップを運営している小さなお店やメーカーの店主にとって、立ち上げ時の過度な投資は事業を圧迫する要因になりかねません。この記事では、構築方法ごとの費用相場や具体的な制作手順、公開後にカゴ落ちを防ぐページ設計の要点を解説します。

通販サイト制作の主な方法と費用相場

通販サイトの立ち上げには、大きく分けてASPカートの利用、オープンソース(CMS)での構築、制作会社へのフルスクラッチ外注という3つの方法があります。

ASP・クラウド型カートでの制作

初期費用を抑えて手軽に開始できるのが、クラウド上で提供されるASPカートサービスです。初期費用が無料から数万円程度、月額費用も数千円から数万円程度で利用できるサービスが一般的です。デザインテンプレートが用意されているため、専門的なプログラミング知識がなくても数日から2週間程度で開店準備を整えられます。

ただし、デザインの自由度や独自の業務フローに合わせた機能追加には制約があります。お使いのサービスの公式ヘルプで利用可能な決済種別やプランごとの手数料を必ず確かめてください。

オープンソース(WordPressプラグイン等)での制作

自社サーバーにEC用ソフトウェアを導入して構築する方法です。ソフトウェア自体の利用料は無料のものが多く、サーバー代とドメイン代(月額数千円程度)で運用できます。デザインや機能の拡張性が高い一方、セキュリティ対策やプラグインのアップデート作業を自社で担う必要があります。外部の開発会社へ構築を依頼する場合の初期費用は、30万円から150万円程度が一般的な相場です。

制作会社への外注(オリジナル開発)

自社独自の基幹システム連携や、完全オリジナルのデザイン・UIを求める場合、制作会社に依頼してゼロから構築する選択肢があります。費用は数百万円から1,000万円以上になるケースもあり、制作期間も3か月から半年以上を要します。立ち上げ段階の個人商店や小規模メーカーにとっては資金負担が重くなる傾向があるため、事業の投資回収計画を慎重に立てることが大切です。

資金調達や補助金の活用を検討する際は、中小企業庁の支援施策や公募要領を確認し、対象条件を正確に把握しておきましょう。

失敗を防ぐ通販サイト制作の5ステップ

サイトを公開しても注文が入らない事態を避けるため、制作は次の順序で進めます。

ステップ1:ターゲットと販売計画の明確化

誰に何を届けるのかを定義します。既存の実店舗の常連客に向けた通販なのか、全国の新規顧客を開拓するのかによって、必要な機能や決済手段が異なります。また、梱包・発送作業を誰が担当し、1日に何件発送できるのかという実務フローも事前に洗い出します。

ステップ2:プラットフォームと決済方法の選定

販売計画に合わせてシステムを選びます。決済手段はクレジットカードだけでなく、後払い決済やID決済など、想定顧客の年代や利用習慣に合わせて用意することがカゴ落ち防止につながります。各決済の導入手数料や入金サイクルは会社によって幅があるため、公式サイトの最新情報を照合して決定します。

ステップ3:特定商取引法に基づく表記と規約の準備

通信販売を行う事業者は、特定商取引法に基づく表記が義務付けられています。販売価格、送料、支払時期、商品の引渡時期、返品特約などを正確に記載しなければなりません。ルールに違反した表示は罰則の対象となる場合があります。記載事項の細部については、消費者庁の案内ページを確かめながら文面を作成してください。

ステップ4:商品ページと導線の構築

商品写真の撮影、寸法や原材料の入力、購入ボタンへの導線を設計します。実物を手に取れない通販では、利用シーンが具体的に伝わる情報配置が求められます。

ステップ5:テスト注文と運用フローの確認

制作完了後は必ずテスト注文を実施します。注文確認メールが届くか、配送希望日時の指定が機能しているか、管理画面のステータス更新が円滑に行えるかを確認したうえで公開を迎えます。

箱を閉じて発送の準備をする手元
箱を閉じて発送の準備をする手元 /イメージ画像

URLを入れるだけで、あなたのサイトのEC・AI検索・Googleマップの弱点が30秒でわかります。直すべき箇所が優先順位つきで出ます。完全無料・登録不要です。

無料でサイトを診断する →

注文率を高める商品ページの改善実例

通販サイトの成約率は、商品ページの情報の丁寧さに大きく左右されます。直す前と直した後の例を参考に、必要な情報を過不足なく配置してください。

直す前の例(情報が不足している状態)

商品ページの購入ボタン付近に、次の文面のみが記載されている状態です。

この構成では、配送地域ごとの送料がいくらなのか、贈答品として贈りたい場合にラッピングができるのかが分かりません。決済直前の画面で高額な送料が表示されたり、ギフト対応の不明さから購入をためらったりして、離脱(カゴ落ち)が発生しやすくなります。

直した後の例(不安を解消する記載)

商品ページの購入ボタン直上に、購入者の知りたい条件を整理して明記します。

直す前と比べて、購入ボタンを押す前に総額のおおよその目安とギフト可否が判断できるようになりました。このように、どのページの(商品ページの)、どこを(購入ボタン周辺を)、どう直すか(追加費用や配送条件を明記する)を徹底することが、無用な離脱を防ぐ基本手法です。

小さなお店が陥りやすい通販サイト制作の失敗例

構築費用に予算の大部分を使い果たしてしまう

サイト制作自体にお金をかけすぎてしまい、公開後の広告費や販促費が残らないパターンです。通販サイトは立ち上げただけではアクセスが集まりません。制作費と初期集客の費用配分をバランスよく計画することが求められます。

商品情報やサイズ案内が曖昧で返品・問い合わせが増える

寸法表記が「フリーサイズ」「標準的な大きさ」といった抽象的な表現にとどまり、顧客からのサイズ確認の問い合わせ対応に追われたり、返品が発生したりするケースがあります。採寸位置を明示したサイズ表や、スタッフの着用感・比較対象の寸法などを併記することで、購入前の不安を減らせます。

決済手数料と送料の設定で利益が残らない

決済手数料、梱包資材費、配送料の実費を厳密に計算せずに販売価格を設定した結果、売れるほど利益が圧迫されるケースがあります。自社の粗利益率と照らし合わせながら、送料無料の適用ラインを無理のない水準に設定することが重要です。

よくある質問

Q. 通販サイト制作を自作するか外注するかで迷っています。判断基準は?
A. 月商の目標規模と予算で判断します。初期投資を抑えたい小規模事業者の場合は、まず月額無料〜数千円程度のASPカートで自作し、注文が増えて業務効率化や独自機能が必要になった段階で外注開発を検討するのが安全です。
Q. 通販サイトの制作期間はどのくらいかかりますか?
A. テンプレート型のASPカートを利用した自作であれば、商品登録や決済審査を含めて2週間から1か月程度です。制作会社に依頼してオリジナルデザインや独自機能を組む場合は、3か月から6か月程度が一般的な期間となります。
Q. 個人事業主でも通販サイトを開設して決済を導入できますか?
A. はい、個人事業主でも開設可能です。ただしクレジットカード決済などの導入時には各決済代行会社の審査があります。特定商取引法に基づく表記の準備や、販売する商品に応じた営業許可証の提出が必要になる場合があります。
この記事をシェア: X(Twitter) LINE
この記事を紹介・引用するときは

下のリンクをそのまま貼ってお使いください。文章を引用されるときは、出典としてこのページへのリンクをお願いします。

あわせて読みたい

関連データ

徳島県の通信販売の事業所の数|167事業所・全国45位(2021年)
大阪府の通信販売の事業所の数|2,793事業所・全国2位(2021年)
山形県の通信販売の事業所の数|275事業所・全国35位(2021年)
東京都の通信販売の事業所の数|4,746事業所・全国1位(2021年)
→ ページをすべて見る

URLを入れるだけで、あなたのサイトのEC・AI検索・Googleマップの弱点が30秒でわかります。直すべき箇所が優先順位つきで出ます。完全無料・登録不要です。

無料でサイトを診断する →