ネットショップが売れない時期の理由と対策【2026】
この記事の要点
- 1〜2月とお盆前後、10月前後は売上が落ちやすい傾向がある
- 商品ページ冒頭に季節の使用シーンを加えると滞在時間が改善することがある
- 閑散期の値引き連発や広告停止は繁忙期の回復を遅らせる場合がある
ネットショップが売れない時期はいつ頃か
ネットショップの売上は、1月中旬〜2月、お盆の時期、10月前後に落ち込みやすい傾向があります。これは気候・学校行事・給与支払いのタイミングなど複数の要因が重なるためで、特定の1つが原因とは限りません。
季節による売上の波は多くの業種で共通して見られますが、落ち込みの深さや時期は取扱商品によって変わります。まずは自店の売上を月単位で並べてみて、どの時期に落ちているかを確認することが対策の出発点になります。
なぜ売れない時期が生まれるのか
家計の支出サイクルが影響する
1月はお正月の出費、2月は住民税や固定資産税の支払いが重なる家庭が多く、消費者が買い物を控えやすい時期です。ボーナス商戦が終わった直後の1月後半から2月は、アパレルや雑貨系のネットショップで売上が落ちる傾向が報告されています。
一方で、3月は年度末の買い替え需要、5月は大型連休明けの反動で、業種によっては逆に売上が伸びることもあります。「売れない時期」は固定ではなく、商材ごとに異なる点に注意が必要です。
競合の広告出稿が増える時期と重なる
季節の変わり目や大型セール前後は、同じ商品を扱う他店の広告出稿も増えます。広告の表示オークションが混み合うことで、同じ予算でも表示回数やクリック数が減ることがあります。これは売上低下の一因になり得ますが、広告媒体ごとに状況が異なるため、利用している広告サービスの管理画面で推移を確認することが実務的な第一歩です。
サイトの季節対応が遅れている
夏物を扱う店が真夏になってもトップページを春仕様のままにしている、というケースがあります。訪問者は「今欲しいもの」をすぐ探したいため、季節感のずれたページ構成は離脱につながりやすくなります。

URLを入れるだけで、あなたのサイトのEC・AI検索・Googleマップの弱点が30秒でわかります。直すべき箇所が優先順位つきで出ます。完全無料・登録不要です。
無料でサイトを診断する →売れない時期に見直すべき3つの場所
商品ページのファーストビュー
直す前の例として、商品名と価格だけが並び、季節に合った使い方が書かれていないページがあります。これを「真夏の屋外イベントで活躍する軽量バッグ」のように、今の季節の使用シーンを冒頭1〜2文に加えるだけで、滞在時間が改善するケースがあります。改善の効果は商材やアクセス数によって幅があるため、変更前後の数字を比較しながら調整することが望ましいです。
送料・決済の表示位置
閑散期はただでさえ購入の後押しが弱くなりがちです。カートに進んだ段階で初めて送料が表示される設計だと、そこで離脱する人が一定数いることが知られています。商品ページの早い段階で送料の目安や決済手段の選択肢を示しておくと、カゴ落ちの軽減につながることがあります。利用しているカートサービスによって送料表示の設定方法は異なるため、具体的な設定は各サービスの公式ヘルプで確認してください。
メルマガ・SNSの配信内容
売れない時期こそ、新規集客よりも既存顧客への再アプローチが効果を発揮しやすい場面です。半年以上購入のない顧客に向けて、季節の変わり目に合わせた提案を送るだけで反応が戻ってくることがあります。配信頻度や文面は媒体によって最適な形が異なるため、開封率やクリック率を見ながら調整することがおすすめです。
売れない時期の失敗例から学ぶ
閑散期に焦って大幅な値引きを繰り返した結果、定価での購入が増えにくくなってしまうというケースがあります。値引きは短期的な売上回復には有効でも、繰り返すと「セール待ち」の顧客層を育ててしまう面があるため、頻度や割引率は慎重に検討する必要があります。
また、閑散期に広告費を一気に削ってしまい、繁忙期に入っても検索結果や広告の表示順位がなかなか戻らなかった、というケースも見られます。広告の運用実績は積み重ねによって評価される部分があるため、閑散期は金額を抑えつつも配信自体は継続する方法が選ばれることがあります。
データで自店の「売れない時期」を把握する
感覚だけで「今月は売れない」と判断すると対策がずれることがあります。アクセス解析ツールで過去1〜2年分の月別売上とセッション数を並べ、落ち込みの深さをパーセンテージで確認すると、対策すべき時期の優先順位がつけやすくなります。例えば前年同月比で売上が20〜30%程度落ちている月があれば、その月に向けて1〜2か月前から商品ページやメルマガの準備を始める、という進め方が現実的です。
季節変動の分析にあたっては、小売業全体の販売動向を示す統計資料も参考になります。経済産業省では商業動態統計などの公開データが提供されており、自店の数字と業界全体の傾向を見比べる材料になります。
美容室の事例に見る「得意分野の見える化」
直接のネットショップの話ではありませんが、美容室業界ではスタイリスト個人の得意な技術を可視化したことで指名予約率が高まった事例が知られています。これはネットショップにも応用できる考え方で、「この時期にこの商品が得意」という切り口を商品ページやカテゴリページで明確に打ち出すことで、閑散期でも「今探している人」に届きやすくなる可能性があります。例えば秋冬向けの商品を扱う店であれば、残暑の時期から「秋先取り特集」のようなページを用意し、カテゴリトップへ戻れるリンクボタンを設置しておくと、回遊性の改善につながることがあります。
まとめ
売れない時期は多くのネットショップに共通して訪れますが、原因は家計のサイクル・競合の動き・サイト側の季節対応など複数にまたがります。まずは自店の売上データを月別に並べて落ち込みの時期と幅を把握し、商品ページ・送料表示・メルマガの3か所を中心に見直すことが現実的な進め方です。値引きや広告費の急な削減は短期的に見えても長期的な影響が出ることがあるため、小さな変更を試しながら数字を比較していくことをおすすめします。今日中に自店の月別売上を確認し、次の閑散期に向けた準備を始めてみてください。
特定商取引法に関する表示や季節限定の値引き表示については、表示方法によって景品表示法上の注意点が生じることがあります。詳しくは消費者庁の案内で確認することをおすすめします。
よくある質問
- Q. ネットショップが一番売れない月はいつですか?
- A. 業種によって差がありますが、1月後半から2月、お盆の時期、10月前後に売上が落ち込みやすい傾向があります。固定の月ではなく、自店の過去データで確認することが確実です。
- Q. 閑散期に値引きセールをするのは効果がありますか?
- A. 短期的な売上回復につながることはありますが、繰り返すと定価での購入が減りやすくなる面もあります。頻度や割引率は慎重に検討することをおすすめします。
- Q. 売れない時期に広告費は削るべきですか?
- A. 一気に止めると広告の表示順位の回復に時間がかかることがあります。金額を抑えつつ配信自体は継続する方法を検討してみてください。


